緊急沈船標示浮標にかかるIALA(国際航路標識協会)勧
   告について


 第82 回IMO 海上安全委員会(M S C )において、当該標識についてのI A L A勧告(O - 1 3 3 )の周知を目的とした回章が承認されましたので、お知らせします。
 なお、当該標識についての概要は次のとおりです。

緊急沈船標示浮標は、平成14年ドーバー海峡で発生した沈船への船舶衝突事故等を契機に、危険を迅速かつ的確に標示する方法として、国際航路標識協会(IALA)で検討が進められ、平成17年1 2月に試行として緊急沈船標示浮標を採用したIALA勧告が発出されました。

 緊急沈船標示浮標は、沈船にできる限り近く、又は沈船周辺に設置され、後に配置されることとなる他の標示の範囲内に設置されるものであり、次のときまで設置されるものとなっています。
 ・ 沈船が広く認識され、海事刊行物で公表されたとき
 ・ 沈船が十分に調査され、位置や沈船上からの最低深度などの詳細の確認
  がされたとき
 ・ 沈船の永久的な標示が行われるまで
緊急沈船標示浮標の特徴は次のとおりです。
 ・柱状若しくは円柱形の浮標
 ・同じ数と大きさの青と黄色で塗られた縦縞(最低4縞〜最大8縞)
 ・4海里の光達距離を有する青色と黄色の互光灯火(政府当局は、設置場所
  に応じて範囲を変えるかもしれない。)
 ・青色光(1秒)+暗( 0 . 5 秒)+黄色光(1秒)+暗(0 . 5 秒)
 ・複数の浮標が配置されるなら、灯火は同期させる。
 ・レーコンモールス符号「D 」、またはA I S の使用を検討する
 ・トップマークは、黄色い十字で示す

>>緊急沈船標示浮標