観天望気
 観天望気とは、昔からその地方に住む人々の経験や言い伝えにより、山にかかる大陽、月、雲の動きや動物の行動などで気象の変化を予測する方法です。
 地方毎に違うため、その地方のプロへ話を話しを聞きました。
 これを参考に海に出る方は、気象の変化を先読みし、早めに帰港する等、海難の未然防止に役立ててください。
1 地元の漁師さんに聞いた観天望気
「山晴らす」(やまはらす)
 低気圧通過直後、阿寒岳の山並みが晴れわたり、沖から鮮明に見える。
 この時、まもなく南西から西よりの強風が連吹し、釧路港の港口では風浪が増大し小型漁船の入港が危険となるため、早めに帰港する。
 釧路沖の霧について、出港時等陸岸で快晴状態となっても、水平線上に「黒い層状の雲(霧)」が見えた場合、間もなく沿岸に濃霧が押し寄せる傾向が強い。
 その他
  朝焼け→風が吹く
  日(月)に傘がかかる→天気が崩れる
2 漁師さんに聞いたプロの技
 南西風連吹時、釧路港では波浪が港口付近で集中し、より大きなうねりが発生することがあり、このような状況での入港に際しては、追い波により進路が安定せず、防波堤への衝突も懸念される。
 真にやむおえない場合、船尾からロープを流す(状況によりこれにタイヤを連結)ことにより、船尾を安定させ慎重に入港する。
 
釧路海上保安部では道東地方における観天望気や言い伝えを募集しています。
ご存知の方は下記にお寄せ下さい。
釧路海上保安部 交通課
  TEL 0154−21−5575
  FAX 0154−21−5576