デザイン灯台

標識効果を向上させるデザイン化の推進
 近年、各地でウオーターフロントの開発が活発化し、港湾を利用した地域振興が図られています。
 防波堤の先端に位置する灯台は、港湾の顕著な目標物となり得ることから、建設に際し、地域の特色を表現したデザインを盛り込み、シンボル化を図りたいとの要望が地元の自治体等から当庁に寄せられる例が増えているため、提案者である地元の自治体等と当庁が協力して、周囲の環境や景観にマッチした灯台をデザインし、積極的に要望に応えるよう整備を進めています。
 これらの灯台は、灯塔本体の形状をデザイン化したものと、標準的な灯塔にシンボルを表す形象物を付加したものなどがあり、地域のシンボルとして市民に親しまれています。

葉山港A防波堤灯台 大磯港西防波堤灯台
(神奈川県三浦郡葉山町) (神奈川県中郡大磯町)
 葉山町の自然や歴史及び環境に配慮し、日本ヨット発祥の地にちなみ、ヨットのマストをイメージしたものです。
大磯町の自然、歴史、文化等の地域資源を活かし、また、灯塔は逆末広がりの角柱で上昇する力強さを表し、大磯の未来を象徴させたデザインとなっています。


  小田原港新一号防波堤灯台         小田原港ニ号防波堤灯台
(神奈川県小田原市)
 モデルとなっている「小田原提灯」は、江戸時代、東海道の箱根峠を通行するときに常用し、折り畳み式で使わないときはコンパクトで扱いやすかったことから、大変評判が良く、今では観光みやげの一つで、小田原市の観光のシンボルにもなっています。


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