航路標識とは

主なものについて解説します。

赤と白の縦じまの標識と黄色の標識について。

*標識についての解説と図解

その標識のどちら側の方角に船舶が安全に航行できる海域があるかを示します。

港に向かって左側・右側に設置されている標識です。

灯台の光り方

安全水域標識・特殊標識

方位標識

左げん・右げん標識

港に入港する船舶はこの標識を右に見ながら航行します。
久里浜大塚根灯浮標
この標識の東側が航行可能な水域です。
笠島灯浮標
この標識の南側が航行可能な水域です。
第二海堡南東方灯浮標
この標識は特に大切なポイントやその周辺には障害物が無いことを示しています。

暗礁や、浅瀬のあるところを示したり、決められたコースを航行するように目印として設置しています。水面に浮かんでいる標体は、海底に置いたおもりとチェーンでつながっています。

灯浮標

佐島港口中根灯標

横須賀市佐島港沖の浅瀬に設置しています。
入港する船舶はこの標識
を左に見ながら航行します。

横須賀市長井港沖の暗礁に設置しています。
この標識の西側が航行可能な水域です。

亀城礁灯標

暗礁や浅瀬などに船が乗揚げないないように目印として設置しています。

灯標

港口を示すために防波堤の先端に建てた灯台です。
灯台の色は、港の奥に向かって右側が赤、左側が白と決まっていますのでこれを知っていれば港口を間違えることはないでしょう。
夜間は灯火の色によって遠くからも識別できるよう、右側の赤い灯台は赤色、左側の白い灯台は緑色の光を出しています。白い灯台なのに緑の光を出していることに注意してください。

防波堤灯台の中にはユニークな形をしたものがあります。
小田原港には地元の有名な「ちょうちん」をモチーフにした灯台もあります。
近くには、「ちょうちん」を手に提げているように写真を撮れる撮影スポットもありますのでトライしてはいかがですか。

防波堤灯台

浦賀水道航路中央第一号灯浮標

遠くからの航海の目印になるようにと、岬の先端や高い陸地に建てたものは「沿岸灯台」と言われています。
ちょっとご年配の方には懐かしい、あの「喜びも悲しみも幾年月」にでてくる観音埼灯台は、日本で最初に建設された洋式の沿岸灯台です。
剱埼灯台と城ヶ島灯台も当保安部が管理している歴史の古い沿岸灯台ですので、ぜひ機会を作って訪れてみて下さい。
晴れた日には白亜の白さに目を見張るでしょう♪

 船は自由に好きなところを走っているように見えますが、実は、浅瀬や暗礁など危険なところもたくさんあるので、安全に航行できるように目印になるもの、言わば海の道しるべと言えるものを設置しています。
 この海の道しるべを「航路標識」と言いますがここでは、横須賀海上保安部管内に設置している航路標識について簡単にご紹介しましょう。
 


沿岸灯台

剱埼灯台

城ヶ島灯台

観音埼灯台

●灯台の巻

小田原港新一号防波堤灯台
小田原港二号防波堤灯台
ところで…
 航路標識には、色々な形や色などが付いていますが、これらはそれぞれ目印として重要な意味を持っています。また、呼び方や分類なども設置目的などに対応していますので、ここでは主なものについてご紹介します。