海で遊ぶ時は潮汐の確認を!


 紀伊半島南部は複雑な海岸線を有しており、有名な景勝地も多いところです。それだけに、歩いて渉れるような地磯が数多く広がり、絶好の磯釣り場にもなっています。

 しかし、海には潮の満ち干があることを忘れないで下さい。干潮時に磯の先端まで歩いていき、時を忘れて釣りに興じていたら潮が満ちてきて帰れなくなったという事案が発生しています。

    

 上の写真は、田辺市天神崎の同一地点から同日の干潮時(左)と満潮時を撮ったものですが、200m程先まであった地磯が、潮が満ちて跡形もなく消えているのが分かります。

 干満の差は大きいときで2m前後にもなり、人が完全に没する虞もあります。日没ともなれば地形も分からなくなり、帰れなくなるのも当然です。

 磯釣りなどに出かけるときは潮汐表を確認して、孤立する前に切り上げることは勿論、地磯といえども救命胴衣を着用するなど、自己救命策の確保を心掛けましょう。

※ 自己救命策とは