異常な気象・海象時における対策措置


 次の各港では、大型の台風や津波等の異常な気象・海象時又は海難等が発生した場合には、港則法第37条第3項及び同法第37条第4項の規定により、浜田港長(浜田海上保安部長)が港内にある船舶等に対して、港内からの退去の命令や避難勧告等を行う場合があります。
対象港: 浜田港、久手港、仁万港、江津港、三隅港、益田港



1 各港における台風等対策基準及び措置

区分 発令の基準 船舶の措置
 注
 意
 喚
 起
浜田港等が強風域に入る12時間前 1 台風に関する情報の収集を強化すること。
2 船舶は、予想される今後の台風の進路及び風向風速並びに勧告を考慮し、入港の 自粛、港外退避、荷役の一時中断等の適切な措置に関する早期判断を行い、台風の接近に備えること。
3 連絡体制を確保すること。
 第
 1
 体
 制
浜田港等が強風域に入る6時間前 1 荷役中の船舶は、これを早期に完了させ、又は中止し、乗組員の待機、機関の準備、水先人・曳船の手配など必要な運航準備を整えること。
2 工事作業中の船舶は、早急に作業を完了させ、又は中止し、避難のための準備を整えること。
3 錨泊中又は錨泊を予定する船舶は、当直員(船橋当直・無線当直等)を増員配置して、レーダー等による監視、国際VHF(16ch)の常時聴取(国際VHF搭載船に限る。)及びAISの常時作動(AIS搭載船に限る。)の見張りを強化するとともに、機関用意とし、走錨防止にあたること。
4 船舶は、暴露部にある積荷の流出防止を図ること。
 第
 2
 体
 制
浜田港等が暴風域に入る6時間前 1 船舶は、保船上必要と認めるとき、又は予想される台風の風向風速並びに船舶、係留施設及び錨地の状況から港外退避が適切と認められるときは、港外の安全な海域に避難すること。
2 ぎ装中、修理中又は非自航の船舶は、係留強化等を行う場合は、これらの荒天準備を完了させること。
3 汽艇等の船舶は、河川、その他の安全な場所への避難を終え、係留強化等の荒天措置を完了させること。

1 Disaster countermeasures for typhoon in six ports

Category The time of official announcement Measures to be taken
CAUTION 12 hours before typhoon's strong wind area (over 15m/s) approaches six ports.* 1 Ships should keep to obtain the latest information about the typhoon.
2 Ships should decide whether to refrain from entering the port, to shift outside the port, to stop loading and unloading, and to take other suitable measures,earlier in consideration of the following recommendations as well as expected course, wind direction,and wind speed of the typhoon.
3 Ships should keep communication with their agent and parties as well as coast guard,timely.
RECOMMENDATION(1st) 6 hours before typhoon's strong wind area (over 15m/s) approaches six ports.* 1 The ship engaging in loading and unloading should immediately finish or suspend its work and then make the following preparations for shifting to secure area.
 a) Making all the crew go on board
 b) Stand-by engine
 c) Arrangement of tugboat and pilot
 d) Other necessary measures
2 The ship engaging in harbor work should immediately finish or suspend their work and then make preparations for shifting to secure area.
3 The ship anchoring or intending to be anchored should take the following measures not to drag an anchor.
 a) Add the number of officers in charge of navigation to anchor-watch
 b) Keep anchor-watch properly by the appropriate use of both radar and other methods
 c) Keep listening to VHF ch16. (only ships equipped with VHF)
 d) Always Keep AIS in operation.(only ships equipped with AIS)
 e) Stand-by engine
4 Ships should take measures to prevent cargo on deck from moving.
RECOMMENDATION(2nd) 6 hours before typhoon's storm area (over 25m/s) approaches six ports.* 1 Ships should immediately shift to the outside port (secured area) , in case it is considered appropriate to leave the spot, or if they need to keep their safety, judging from expected course,wind speed and wind direction of the typhoon as well as condition of both anchorage and mooring wharf.
2 Ships rigging, repairing or non-powered should moor themselves rightly and strongly.
3 Small boats should immediately shift to riverside channel or other secured area, and then moor themselves at appropriate pier rightly to prevent from flowing away.
 * "Six ports" are Kute, Nima, Gotsu, Hamada, Misumi and Masuda in the west of Shimane pref.

2 各港における津波対策基準及び措置

津波警報・注意報の種類、
津波の高さ及び警戒体制
(勧告)の種類
津波来襲
までの時
間的余裕
          船 舶 の 対 応
大型船、中型船(漁船を含む)       小型船
(プレジャーボート、小型漁船等)
港内着岸船 錨泊船、浮標係留船
(作業船を含む)
航行船
一般船舶
(作業船を含む)
危険物積載船舶 港内着岸船 航行船、錨泊船
第1警戒体制 津波注意報
1m
荷役・作業中止 係留避泊又は港外退避 荷役・作業中止 係留避泊又は港外退避 作業中止、港内避泊(場合によっては港外退避) 港外退避 陸揚固縛又は係留強化の後 陸上非難(場合によっては港外退避) 着岸のうえ陸揚げ固縛若しくは係留強化の後陸上避難又は港外退避
第2警戒体制 津波警報
3m
無し 荷役・作業中止 係留避泊 荷役・作業中止 係留避泊 作業中止、港内避泊 港内避泊 陸上避難 着岸後陸上避難又は港内避泊
有り 荷役・作業中止 港外退避又は係留避泊 荷役・作業中止 港外退避 作業中止、港外退避 港外退避 陸揚固縛又は係留強化の後 陸上非難(場合によっては港外退避) 着岸のうえ陸揚げ固縛若しくは係留強化の後陸上避難又は港外退避
大津波警報
5m
10m
10m超
無し 荷役・作業中止 係留避泊又は陸上避難 荷役・作業中止 係留避泊又は陸上避難 作業中止、港内避泊 港内避泊 陸上避難 着岸後陸上避難又は港内避泊
有り 荷役・作業中止 港外退避 荷役・作業中止 港外退避 作業中止、港外退避 港外退避 陸揚固縛又は係留強化の後 陸上非難(場合によっては港外退避) 着岸のうえ陸揚げ固縛若しくは係留強化の後陸上避難又は港外退避
 ※本表による対応にあたっては、人命の安全確保を最優先とする。
        
 【用語の定義等】
  津波の来襲までの時間的余裕
    有 り : 大津波・津波警報が発せられた時点から避難に要する十分な時間(船舶を港外退避、陸揚げ固縛等の安全な状態に
          置くまで)がある場合
    無 し : 大津波・津波警報が発せられた時点から避難に要する十分な時間(船舶を港外退避、陸揚げ固縛等の安全な状態に
          置くまで)が無い場合
  大 型 船 : タグボート等の補助船、パイロットを必要とし単独での出港が困難な船舶をいう。
  中 型 船 : 大型船及び小型船以外の船舶をいう。
  小 型 船 : プレジャーボート、漁船等のうち、港内において陸揚げできる程度の船舶(造船所での陸揚げを含まない)をいう。
  陸上避難  : 船舶での退避は高い危険が予想されるので、乗組員等は陸上に避難し、高台等安全な場所に避難する。
          可能な限り船舶の流出防止、危険物の安全措置を取る。
  港外退避  : 港外の水深が深く、十分広い海域、沖合いに避難する(港外退避中に航行困難となった場合は港内避泊)。
  係留避泊  : 係留強化、機関の併用等により係留状態のまま津波に対抗する(陸上作業員等の緊急避難場所として乗船させる
          ことも考慮する)。
  陸揚げ固縛 : プレジャーボート、漁船等の小型船を陸揚げし、津波等により海上に流出しないよう固縛する。
  係留強化  : スプリング・ブレスト索を長くとる。係留索の増し取り・増し締め等の措置を行う。
        
 【注意事項】
   1 VHF装備船は、VHFを聴取すること(国際VHF16ch)。
   2 AIS搭載船は、常時AISを作動させ、適正な入力を行うこと。
   3 港外退避中の大型船、中型船は、小型船から支援の要請があった場合には、可能な範囲でこれに応じる。