来島海峡の自然環境
 1 潮流  
(1) 潮流の状況      

  来島海峡は、その中に存在する島々により4つの水道(西水道、中水道、東水道、来島ノ瀬戸)に分けられており、これらの狭水道においては、潮流は最強時は10ノットを超えることがあり、また、所々に急潮や渦を生じます。また、島陰などは反流区域となり、一般に潮流が弱く流向も不定となっています。
各水道の概況は次のとおりです。

 

イ 中水道
  中水道の中央線に沿って南流(北流)は波止浜の低潮(高潮)の約1時間20分後から高潮(低潮)の約1時間20分後まで流れます。流速が最強となるところは南、北流ともに最狭部を少し過ぎた付近にあり、最強流速は10ノットを超えることがあります。

 

ロ 西水道      
  西水道の中央部付近では南、北に流れ、最強流速は8ノットに達します。転流は、中水道よりも約20分遅れます。強流域は南流の際には、水道のほぼ中央線付近で、北流の際には、馬島の南西角付近から小島の北東角 付近に向かう線上付近で、北流時には強流域が小島に接近します。

 

ハ 東水道      
 東水道の中央部付近では南東、北西に流れ、最強流速は6ノットに達します。転流は、中水道とほとんど同じです。

 

ニ 来島ノ瀬戸      
  小島と来島間の水道では南東、北西に流れ、最強流速は8ノットに達します。転流は中水道より15分早く、北流時には強流域が小島に接近します。

 
(2) 潮流と航路法線の関係   

イ 南流時      
  南流最強時の潮流と航路法線の関係は図1のとおりであり、潮流と航路法線のなす角度は、小島東方の西水道及び馬島南方の航路中央で約30度と最も大きく、小島、馬島及び中渡島の南方の航路内に反流が生じています。  

 

ロ 北流時     
  北流最強時の潮流と航路法線の関係は、 図2のとおりであり、潮流と航路法線のなす角度は、小島北方の航路南側で約55度と最も大きく、馬島の北方の航路内に反流が生じています。