サロマ湖・能取湖安全対策協議会とは?        

 サロマ湖・能取湖安全対策協議会は、平成14年9月にサロマ湖第一湖口付近で発生した遊漁船の転覆・行方不明事故等を教訓に、これら湖口及び付近海域における危険性について、関係行政機関・地方公共団体・漁業協同組合・海洋レジャー関係者が一同に会し、安全対策に関する啓蒙活動を実施する組織です。

 

事故を未然に防ぐ

 サロマ湖及び能取湖の湖口付近は、潮の干満と風の影響により複雑な波浪が発生する危険な海域ですので、船を操船する際は十分注意を要します。

 沖合に出る際は、地元漁業者とコミュニケーションを図り、事前に情報を入手するように努めてください。

 本協議会には、地元漁業協同組合、海洋レジャー関係者が参加しています。出港に不安を感じたら近くの人にご相談ください。

 先の事故では、救命胴衣を着用していた者と着けていなかった者で生死の別に大きな影響があったのも事実であり、大切な命を自分で守るためにも、次の三つの基本を念頭に置いてください。

   ・ 救命胴衣の着用 → 海上に浮くこと

   ・ 携帯電話の携行(防水パック使用) → 連絡手段をもつこと

   ・ 118番の活用 → 救助の要請をすること

 また、船外機を使用している船は、船内で燃料補給等を実施する際、火気の使用に十分注意してください。

 

海域での注意事項

 1 サロマ湖・能取湖共通

 (1) 航路及び養殖施設付近では、船舶交通の輻輳等による衝突事故等の危険性が予想されますの
   で、遊漁を自粛するようお願いします。

    湖口付近でゴムボートにより遊漁を実施されている方は、時間帯により集団で湖内各漁港から出
   漁する漁船の通航路となり、狭隘な場所で船舶交通が輻輳することから、できるかぎり遊漁は自粛
   するようにしてください。

    また、濃い霧が掛かった場合には、漁船から視認し難く、レーダーにも写らないので、自船の位置
   を知らせる手段(レーダーリフレクターの取付等)を確保するようにしてください。 能取湖では、濃い
   霧が掛かった際、ゴムボート等の視認が困難であることから地元漁業者がこれらとの衝突事故等を
   防止するため霧が晴れるまで操業を見合わせるということもありますので、霧の掛かった際はゴム
   ボートの操船者も十分注意してください。

    自分の位置を相手に知らせることも事故防止のうち

 
 (2) 沖合に出て気象等が急変し、出港地への帰港が困難と判断した場合は、むりせず最寄りの港に
   避難するようにしてください。

   ・サロマ湖 避難港 湧別漁港 避難の際は、湧別漁業協同組合市場

    рO1586−5−2551番に連絡してください。

 
 2 サロマ湖

 (1) サロマ湖内沿岸には、小型定置網が波打ち際から沖合825メートル(最大)付近まで施設されて
   いるので、絡網事故防止の為にも十分注意してください。

   (定置網等に被害を与えた場合には最寄りの漁業協同組合に連絡してください。)

   ・ 湧別漁業協同組合   電話 01586−5−2011

   ・ 佐呂間漁業協同組合  電話 01587−2−3324

   ・ 常呂漁業協同組合   電話 0152−54−2130

 
 (2) 湖内アイスブームの支柱付近は、海流の影響が激しく特に危険です。転覆事故防止の為にも不
   用意に近づかないようにしてください。

 
 (3) 地元漁船が集団で帰港を開始したような場合には、湖口付近で発生する波の状態が変化した場
   合も予想されますので、付近海域での操業漁船の状況にも注意するようにしてください。

 
 (4) サロマ湖第一湖口では過去の観測により
最大2.4m/秒の潮の流れが観測されています。
   沖合にでる際は救命胴衣の着用は確実に実施するようにしてください。

 (北よりの風があれば特殊な波が発生する危険な海域で、地元漁師さんでも注意が必要な場所です。)

 
 (5) サロマ湖の沖合2200メートル付近までは、7月〜12月初旬ころまでさけ定置網が施設され、ま
   た7月〜9月中旬ころまでます小型定置網が施設されていますので、付近を航行する際は注意が必
   要です。

    上記期間以外でも、土俵を付けたロープ等が沈められているので、この海域でのプレジャーボート
   等の航走は注意願います。

 
 3 能取湖

 (1) 能取湖口沖合付近は、北西の風が連吹してうねりが発生した際、潮の干満時期と重なれば激し
   い磯波が発生する
ので注意が必要です。     

    この磯波が発生する海域は、概ね湖口付近及び能取岬まで、また、西側は湖口から500メートル
   位までの海域

    北西、北東の強風が連吹する時には、干満潮時に湖口航路内航路中央付近でも激しい波が発生
   するので、プレジャーボート等小型の船は航行に注意が必要です。


 (2) 能取湖沖合には

     さけ定置網2ヶ統(沖だし約3000メートル)

     ます小型定置網7ヶ統

   が施設されており、さけ漁については7月〜12月初旬まで、ます漁については7月〜9月中旬まで
   稼働しております。

    これらの漁が終了しても土俵付ロープ等が浮遊している可能性があるので、この海域でのプレジ
   ャーボート等の航走は注意願います。

 
 (3) 能取湖内には、ほたて養殖の中間育成施設が5箇所あり、プロペラに漁具が絡むと危険ですの
   で注意願います。

   (施設漁具に被害を与えた場合には最寄りの漁業協同組合に連絡してください。)

   ・ 西網走漁業協同組合 電話0152−61−3311

   ・  網走漁業協同組合   電話0152−43−3121

 

資源保護、海洋環境の保全のために

 1 油やゴミは、絶対に海に捨てないでください。 

  
 2 法律や条令などで禁止されている水産動植物を採らないでください。。

  

 

マナーの励行

 1 海岸の近くや漁港で、不必要に大きなエンジン音をたてることは付近の住民の迷惑となります。

 2 定置網、養殖施設の設置水域、操業中の漁船、工事作業船には十分注意し、作業の妨害をしない
  でください。

 

 

  

サロマ湖・能取湖安全対策協議会