発航前検査について

 水上オートバイは、水上でトラブルが生じた場合に、構造上、自力で解決することが非常に困難です。  
 発航前に十分な検査を行うことで、思いがけない事故をあらかじめ防ぐことができます。     
 発航前には次のような検査を必ず行いましょう。
 最低限検査するべき事項を記載した『発航前検査チェックリスト』もご活用ください。

資料提供:(一社)ウォーターリスクマネジメント協会

各部の役割・名称

 水上オートバイには、立って操縦する1人乗りのスタンディングタイプと、シートに座って操縦し複数名が乗艇できるシッティングタイプがあります。
 ここでは、シッティングタイプの水上オートバイの一例をあげています。なお、呼称はメーカーにより異なる場合もあるので詳細は取扱説明書を確認してください。

画像提供:(一財)日本海洋レジャー安全・振興協会

エンジン始動前の検査

@船体の検査
 船体は、水上での揚げ降ろしの際や航行中の浮遊物との接触により損傷している場合もあります。
 また、吸水口やノズルに異物を吸い込んでいる場合も多いので船体各部に航行の支障になるような損傷がないかどうかを確認するとともに、各部が円滑に作動するかを確認しましょう。

画像提供:(一財)日本海洋レジャー安全・振興協会

Aエンジンの検査
 水上オートバイの海難原因で上位を占めるのが運航不能(機関故障)です。
 陸上で使用されるエンジンに比べ、厳しい状況で使用されるマリンエンジンの機関故障事故の防止には、発航前の検査が不可欠です。操縦前には次のような検査を必ず行いましょう。

画像提供:(一財)日本海洋レジャー安全・振興協会、日本小型船舶検査機構

発航前検査に関連する事故事例

事故事例@
水上オートバイAは、定係地のマリーナ前面海域を航行中、発航前に閉め忘れたドレンプラグから海水が流入。復原力を失い転覆した後、マリーナ所属艇に救助されました。
【事故原因】発航前検査不足(ドレンプラグの閉め忘れ)

事故事例A
水上オートバイBは、友人等が操縦する水上オートバイとともに、遊走海域等で航行していたところ、突然機関が停止し、航行不能となり、友人の水上オートバイに救助されました。
【事故原因】発航前検査不足(バッテリーターミナルの緩み)

事故を防止するためのポイント
水上オートバイで出航する際は、『発航前検査』を確実に行いましょう!
【事故事例@】:ドレンプラグの確認(確実に閉めてあるかを確認!)
【事故事例A】:バッテリーの確認(ターミナルが緩んでいないかを確認!)