名古屋港の交通安全について |
Q1.
管制信号の意味を教えてください |
名古屋港内の4箇所(東、西、金城、北)の信号所では、それぞれの水路を航行する船舶に向けて管制信号を表示しています。
管制船舶(東水路は全長270メートル以上の船舶、西・北水路は全長175メートル以上の船舶及び各水路とも総トン数5,000トン以上のタンカー)が水路を航行する場合は、
この管制信号に従って航行します。
全長50メートル以上の船舶(総トン数500トン未満の船舶を除く)も、この管制信号に従って水路を航行しなければなりません。
管制信号の意味は、次のとおりです。
「I」:入港(IN)して下さい。
「O」:出港(OUT)して下さい。
「F」:管制船舶はありませんので自由(FREE)に航行して下さい。
「W」:西(WEST)航路に向かって下さい。
「E」:東(EAST)航路に向かって下さい。
「OE」:管制船舶は東航路から出港して下さい。
「OW」:管制船舶は西航路から出港して下さい。
「X」:船舶は航行できません。 |
Q2.
名古屋港の「(管制)水路」と「航路」の違いを教えてください |
名古屋港には、東航路、西航路、北航路の3つの航路があり、船舶はこの航路を航行して入出港しております。
航路は細長く、また金城ふ頭前面では複雑に交差しているため、船舶が安全に入出港できるように、管制信号により航路の航行をコントロールする一定のルールを設けています。各航路内で、
この管制信号の適用を受けるエリアが水路です。
東水路は東航路No.3、4ブイからNo.11ブイまでの間、西水路は西航路No.3、4ブイからNo.9、10ブイまでの間、北水路は北航路No.1ブイからNo.9、10ブイまでの間
(ほぼ北航路全域)となっております。(こちらの図を参照ください) |
Q3.
名古屋港海上交通センターホームページ「船舶情報」に示されている@「入航予定情報」とA「管制船舶の水路入航予定」の違いを教えてください。
また、この時刻はどんなことに役立つのですか? |
@の入航予定情報は、東又は西航路のそれぞれNo.3、No.4ブイを通過する(水路に入る)時刻です。出港時刻は、岸壁を離れる時刻です。
Aの水路入航予定は、それぞれの水路に入る時刻です。水路の途中から入る場合は、その時刻となります。入港する場合は、@の入航予定情報と同じ時刻です。
これらの時刻は、国際VHF(無線通信)情報提供や管制信号と関連しており、水路内で大型船舶同士が見合い関係とならないよう調整されております。 |
Q4.
AISとは何ですか? |
AIS(船舶自動識別装置:Automatic Identification System)とは、船舶の識別符号、種類、位置、針路、速力、航行状態及びその他の安全に関する情報を自動的に
VHF帯電波で送受信し、船舶局相互間及び船舶局と陸上局の航行援助施設等との間で情報の交換を行うシステムで、名古屋港海上交通センターでは、平成18年7月より運用を開始しています。
従来のレーダーのみでは、船舶の識別のための時間が必要でしたが、AIS搭載船は、自動で固有情報を発信しているため識別が容易となります。また、AIS搭載船に対して文字による気象情報、
航路情報(工事作業情報、操業漁船情報等)、安全関連情報(管制信号情報、航行制限情報、海難事故情報等)、乗り上げ、走錨等の危険が予測された場合の注意喚起等の各種情報を
レーダーサービスエリアよりも広いエリアで提供しています。
詳しくは、海上保安庁HPの「ふくそう海域・港内の安全対策」をご覧下さい。 |