海上保安庁「海の安全推進本部」では、平成28年11月から「海の安全推進アドバイザー制度」を導入しております。
プレジャーボートをはじめとする小型船舶の船舶海難及びSUP、遊泳、釣り等のマリンレジャーに伴う人身海難に対する安全対策を推進するため、これらの技術的・専門的な知見を有する方を「海の安全推進アドバイザー」として委嘱し、ウォーターアクティビティの実態や安全に関する助言等を求めることで、海上保安官による効果的かつ効率的な海難防止に役立てることを目的としています。
令和4年9月現在、7名の方に「海の安全推進アドバイザー」を委嘱しております。
◆カヌー
シーカヤックを含むカヌーの事故では、操船技能不足による漂流事故等が発生しており、 近年はインターネット販売により、カヌーを入手する利用者が増加していることから、 シーカヤックについて専門的な知識を持たれる方を委嘱
内田 正洋 氏
◆水上オートバイ
水上オートバイと遊泳者の衝突事故や、他のアクティビティが混在する海域付近での危険操縦等が発生していることから、水上オートバイについて専門的な知識を持たれる方を委嘱
田辺 晃 氏
◆機関故障
プレジャーボートの事故では「機関故障」が最も多く、事故全体に占める割合は増加傾向にあることから 船舶機関について専門的な知識をもたれる方を委嘱
正一 喜男 氏
◆溺水事故防止
毎年、遊泳中の溺水事故等により、100名前後の方が亡くなっており、事故件数全体を見ても減少には至っていないことから、溺水事故防止について専門的な知識を持たれる方を委嘱
石川 仁憲 氏
◆ボートフィッシング
毎年、900隻前後のプレジャーボートの事故が発生しており、乗船者の多くが釣りを目的としていること から、ボートフィッシング(特に小型船舶操縦免許証や船舶検査が不要なミニボート)について 専門的な知識を持たれる方を委嘱
小野 信昭 氏
◆SUP
近年、十分な知識技能を持たずに海に出て事故に遭う方が増加していることから、SUPについて専門的な知識を持たれる方を委嘱
山口 浩也 氏
◆小型船舶事故鑑定
小型船舶の損害調査などの視点から海難防止対策に係る助言を頂くことは、当庁が推進する様々な安全対策への貢献が期待できることから、小型船舶事故鑑定について専門的な知識を持たれる方を委嘱
新田 肇 氏