Canoe

基本的な漕ぎ方の種類

 カヤックを安全に楽しむためには、バランスの取り方(センターに背筋を伸ばして座る)や安全な乗り降りの仕方、前進、停止、曲がる、後進、転回などの基本的な漕ぎ方を正しく身に付ける必要があります。安全に楽しむために必要な技能を身に付けるため、カヌーの関係団体等が実施する講習等を受講するようにしましょう

1 カヤックの漕ぎ方の種類

漕ぎの種類として

 以下のような漕ぎ方がありますが、カヤックの漕ぎ方はブレード(水刃)の表面若しくは裏面を使用する方法しかないことから、フォワードストローク(前漕ぎ)とリバースストローク(後ろ漕ぎ)を基本に他の漕ぎ方はバリエーションと考えるようにしましょう。

  • フォワードストローク(前漕ぎ)
  • ストッピング(停止)
  • リバースストローク(後ろ漕ぎ)
  • スウィープストローク(曲げ漕ぎ)
  • リバーススウィープストロー(後ろ曲げ漕ぎ)
  • ドローストロー(横漕ぎ)
  • スカーリングドローストロー(横8の字漕ぎ)

押えの漕ぎ方

 パドルは舵や転覆しないための押えとして使用することもあり、以下のような技術があります。

  • スターンラダー(艫当て舵)
  • ロウブレイスターン(下手押え回し)
  • バウラダー(おもて舵)
  • ロウブレイス(下手押え)
  • ハイブレイス(上手押さえ)
  • スラップサポート(叩き支え)
  • フローティングパドルブレイス(浮かせ押え)
  • スウィーピングハイブレイス(上手押え曲げ)
  • スカーリングブレイ(8の字押え)

漕ぐということ(漕ぎの概念)

 「櫂は三年、艪は三月」という諺があります。艪漕ぎは3ヶ月で習得できるものですが櫂漕ぎには3年の歳月がかかるということから、同じようなものでも習得には時間がかかるものとかからないものがあるという意味で使われます。カヤックのパドルも櫂です。習得には3年ぐらいは必要だということを先人の言葉から学び、カヌーの関係団体等が実施する講習等で基本的な漕ぎ方を身に付けてから、海上に出るようにしましょう。