Miniboat

ミニボートに乗るときに推奨される装備品

  • ミニボートを安全に楽しむために、次のような装備品の搭載を推奨しています。
  • 船舶検査を要する小型船舶には、法令に基づく法定備品を備え付けなければならないとされていますので、装備品の参考にしてください。
  • 法定備品一覧表については⇒コチラ

インフレータブルボート・リジッドボート共通の装備品

装備品名 写真
救命胴衣
体格にあったものを選びましょう。
着用するときは、ベルトやファスナーを確実に締めましょう。

救命胴衣の詳細についてはこちら
オール
エンジンが動かなくなった場合、自力で航行するために使用します。ミニボートの船体に適合するオールを使用するようにしましょう。
ミニボートには、オールロックと呼ばれるオールを取り付ける部分(金具)がありますので、オールを使用する場合は正しく取り付けるようにしましょう。オールロックがない場合は、販売店に相談するようにしましょう。
ロープ
港での係船用や、他船による曳航用に使用します。最低でも直径1~1.5cm、長さ5m以上のロープを1~2本持つようにしましょう。
バケツ
船内に水が大量に入り込んだ場合、排水するために使用します。波が打ち込んだ程度なら専用のあかくみや手動式ビルジポンプを用意しておくと便利です。
携帯電話又はスマートフォン(いずれも防水パックに入れたもの)
緊急時の連絡体制を確保するために使用します。防水パックに入れておくと水でぬれたときも安心です。
出航前にバッテリーが十分充電されていることも確認しましょう。
認識旗等
他の船舶等から自分のボートの視認性を高めるために使用します。
他船から見えやすくするため、3m以上の高さのポールに目立つ旗(認識旗等)を掲げましょう。
アンカー・アンカーロープ
自分のボートの位置を保持するために使用します。砂地で有効なマッシュルームタイプのアンカーや、携帯に便利なフォールディングタイプなど様々なタイプのものがありますので、航行する海域にあったものを選びましょう。
アンカーロープは最低でも30mくらい用意します。ロープにチェーンを付けておけばアンカーがよく効きます。
予備燃料
万が一、燃料が切れてしまったときに使用します。専用の携行缶で持ち運ぶようにしましょう。
船外機脱落防止索
振動などで外れた船外機が水中に脱落してしまうことを防止するために使用します。航行中にときどき船外機固定クランプが緩んでいないか点検するようにしましょう。
信号紅炎及び工具類
信号紅炎は、非常時において、他船やヘリコプター等の航空機に自分のボートの位置を知らせるために使用します。工具類は、エンジン等の簡単な修理に使用します。
【工具類の例】ドライバーセット、レンチセット、プライヤー、プラグレンチ、ウエス、掃除用ブラシ、ビニールテープ、潤滑剤など
服装
他船から見えやすくするため、できるだけ目立つ色の服を着るようにしましょう。
音響装置(笛)
視界が悪いときなどに、他船に自分のボートの存在を知らせるために使用します。
海中に転落したときに、自身の位置を知らせるためにも必ず身につけておくことが必要です。

インフレータブルボートの装備品

装備品名 写真
空気入れポンプ
インフレータブルボートに空気を注入するために使用します。フットポンプや電動ポンプがありますが、プレッシャーゲージを用いて取扱い説明書に記載された空気圧を注入しましょう。
プレッシャーゲージ
インフレータブルボートの空気圧を測定するために使用します。取扱説明書に記載された空気圧を保つようにしましょう。

リジッドボートの装備品

装備品名 写真
サイドフロート
リジッドボートの横安定性を高め、転覆しにくくする装備です。
サイドフロートには防舷帯タイプやサイド浮力体タイプなど様々な種類があります。サイドフロートを装着する際は、必ず販売店に相談の上、自身の艇に合ったサイドフロートを選ぶようにしましょう。
また、最近では自作のサイドフロートを装着した艇の事故も発生しています。自作のサイドフロートを使用する際は船体バランス等への影響を十分に注意するとともに、不安を感じた場合は販売店に相談するようにしましょう。

【サイドフロート付リジッドボートが横波を受けている状況】
※写真をクリックすると動画が流れます。

  • 動画は実験のため、乗船者が意図的に片舷に寄りボートを傾けています。サイドフロートは転覆防止を保証するものではありません。サイドフロートの有無にかかわらず、乗船者や積載物の配置に注意しましょう。

画像提供: (一社)日本マリン事業協会、有限会社オーパ・クラフト、海上保安庁海の安全推進アドバイザー小野 信昭