Personal Water Craft

乗船する際の服装

 水上オートバイに乗船する際は、常に身体が外気にさらされ、航行中は、風や水しぶきがかかったり、太陽の反射光により水面が見づらくなったりする可能性があります。また、同乗者が海中転落しジェット噴流により内臓を損傷する事故も発生しています。安全に楽しむためにも、乗船する際は以下の装備品を着用しましょう。船長は、同乗者に対する服装、装備品等の確認及び必要性等の説明を実施しましょう。

推奨される服装


①ライフジャケット

 乗船する際は、ライフジャケットの着用が義務付けられています。体型にあった国土交通省型式承認品のライフジャケットを着用しましょう。詳細はコチラをご覧ください。

②ウェットスーツ又はドライスーツ

 転覆時の衝撃やケガあるいは直射日光等に備えて、ネオプレン素材のウェットスーツやドライスーツを着用しましょう。特に海中転落した際、通常の水着ではジェット噴流等により内臓を損傷するおそれがあります。

③ゴーグル(サングラス)

 航行中は、顔に風や水しぶきがかかってきます。また、水面に近いため、太陽の反射光により水面が見辛くなったり目を傷めたりします。目を保護するためにも、ゴーグルやサングラスをかけましょう。

④グローブ

 荒れた水面などを航行するとハンドルに大きな衝撃があります。しっかりとハンドルを握るためにもグローブを着用しましょう。

⑤マリンブーツ

 水面下の危険物から足を保護するために、素足ではなくマリンブーツを履きましょう。


ジェット噴流の注意点

ジェット噴流の注意点を動画でご確認ください

動画提供:(一財)日本海洋レジャー安全・振興協会

服装に関連する事故事例

事故事例 ①

 事故者は3名乗りの水上オートバイの最後尾に乗船し、航行中のところ、直進航行中の航走動揺により船尾方向に背中から海中転落しました。海中転落した際、乗船していた水上オートバイのジェット噴流が直撃し、直腸粘膜損傷、会陰部裂傷の全治約3ヶ月(要入院)の怪我を負いました。


事故事例 ②

 事故者は、3名乗りの水上オートバイの最後尾に水着等の軽装で(ライフジャケット未着用)で乗船し、航行中のところ、次第に時速約60キロメートルで航走する水上オートバイの船体動揺の影響で身体を保持することが出来なくなり、船尾方向に海中転落しました。海中転落した際、ジェット噴流が直撃し、肛門裂創の怪我を負い、同日手術が行われ、入院加療を要することとなりました。


事故を防止するためのポイント

 水上オートバイに乗船する際は「推奨される服装」を確実に着用しましょう。
 海中転落した際、通常の水着ではジェット噴流等により内臓等を損傷するおそれがあります。水上オートバイに乗船する際は、落水時における衝撃やジェット噴流等によるケガなどに備えて、ネオプレン素材のウェットスーツやドライスーツを着用しましょう。