水上オートバイ Personal Water Craft
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ハイドロフライトデバイスを
安全に楽しく遊ぶために
ハイドロフライトデバイスは、水上オートバイのジェット噴流を利用して空中に浮遊する近年人気のアクティビティのひとつです。ケガなどをしないために基本的な注意事項等を守り、安全に楽しく遊びましょう。
ハイドロフライトデバイスの種類
ハイドロフライトデバイスは大きく分けて、以下の3つに分類されます。
- 足につけたデバイス(装置)からジェット噴流を放出する「ジェットボード型」
- 背負ったデバイスからジェット噴流を放出する「バックパック型」
- またがったデバイスからジェット噴流を放出する「バイク型」
各種類で特性が異なりますので、取扱説明書を確認してから遊ぶようにしましょう。
レンタルの場合には、店員等の指示を必ず守り、安全に遊ぶようにしましょう。
基本的な注意事項について
- 取扱説明書に記載された乗り方、定員を守るようにしましょう。
- 使用する前に、ボルトの緩みや器具にクラックがないか、器具が正しく装着されているか等を確認しましょう。
- ライダー(飛ぶ者)、操作者(水上オートバイのスロットルを操作して水圧を調整する者)共に、ライフジャケットとヘルメットを着用しましょう。それぞれ体格にあったものを選び、落水時の衝撃で脱げることのないようにベルトやファスナーを確実に締めましょう。
- ライダーと操作者の意思疎通のため、事前に手信号(ハンドシグナル)を決めたり、通信用のインターカム等を用意したりするようにしましょう。
- ライダーの技量を考慮して気象海象の判断をしましょう。一般に、波高1m以上、風速5m/s以上の場合やうねりがある場合は、水上オートバイの保持が難しくなるほか、浮遊しているライダーのコントロールが困難になるといわれています。
- 万が一の救助用として、操作者が乗る水上オートバイの他に、もう一隻の救助船を配置するようにしましょう。
- 使用後は、器具の劣化を防ぐため、真水洗い等の整備を行いましょう。
また、定期的に分解手入れを行い、損耗した部品があれば交換するようにしましょう。 - 初心者は、販売店などが実施している講習会を受講して、基本的な操作方法等を学びましょう。
海上保安庁のホームページで、基本的な海の知識を身につけることも有効です。()
安全なエリアについて
- ハイドロフライトデバイスは、浮遊中に落水する場合もあるので、障害物がない海域で遊ぶことが重要です。
ハイドロフライトデバイスを使用する海域の周辺及び水中に岩場等の障害物が無いかどうか、浮遊する前に目視で注意深く確認したり、事前にマリーナ等から情報収集したりして安全な海域で遊ぶようにしましょう。 - 浮遊中に落水する場合もあることを考慮し、周辺に障害物が無く、かつ、4m以上の水深がある海域で遊ぶようにしましょう。
安全なエリアに関連する事故事例
事故事例
ジェットボード型(フライボード)で浮遊中にホースが岩場に絡まり、海中に落下し溺水したもの。
事故を防止するためのポイント
水上オートバイとハイドロフライトデバイスを接続しているホースが、水中の岩場やサンゴなどに絡まる可能性があります。周辺海域の水中にも障害物が無いことを事前に確認し、安全な海域で遊ぶようにしましょう。
操作者の注意点
- ライダーが初心者の場合は、海面からの高さが1.5m以上とならないように、操作者が水上オートバイのスロットルを調整しましょう。
- ホースにねじれが生じた場合、ホースの内径が小さくなるため、噴射するジェット噴流の出力が減少し、ライダーが落下する危険があります。操作者はスロットルを徐々に緩めてねじれを解消しましょう。
- ライダー自らがリモコンを使用して水上オートバイのスロットルを操作する場合でも、安全確保のため、水上オートバイに操作者を待機させましょう。
- 水上オートバイから半径4.5m以内を危険ゾーンとし、浮遊中にライダーがゾーンに接近したり、ゾーン内に進入した場合は、操作者は水上オートバイのスロットルを徐々に緩めるなど、状況に応じた操作を行い、ライダーを安全に着水させるようにしましょう。
画像提供:(公財)マリンスポーツ財団、(一社)全日本フライボード協会
操作者の注意点に関連する事故事例
事故事例
ジェットボード型で浮遊中にバランスを崩し、操作者が乗船した水上オートバイの左舷後部付近に頭から落下し意識不明となったもの。
事故を防止するためのポイント
浮遊中に水上オートバイに接近すると、万が一落下した際に水上オートバイと衝突し、大事故につながる可能性もあり大変危険です。
操作者はライダーの状況を常に把握し、ライダーが水上オートバイに接近して衝突するおそれがあるなど、緊急を要するときは、状況に応じて速やかにスロットルを離すなど(ライダーと水上オートバイの距離を保つ)の操作を行いましょう。
万が一に備え、水上オートバイに緩衝材を装着するなど、安全に遊べるようにしましょう。