釣り Fishing
ウェーディングについて
- ウェーディングとは穏やかな場所で入水しながら釣りをすることを言い、一般的にはウェーダー(胴長)を着用して行う釣りを言います。
- ウェーディングは普段は入れない場所で釣りができるため、よりよい釣果が期待できる一方で、帰還不能などのリスクがあります。
- 管理された釣り場とは異なり入念な準備が必要な上級者向けの釣りです。
- 併せて最低限必要な装備、釣りをする際の行動も確認しましょう。
- ウェーディング中に関する事故事例はこちら。
事前の準備
- 装備を整える
- 気象・海象等の調査
- 釣り場の調査
安全を確保するため適切な装備を整えましょう。
固型式ライフジャケットを着用し、ウェーダー、足元を確認するためのストック(ウェーディングスタッフなど)、エイの毒針から足を守るためのエイガード、自身の存在を周囲に知らせるフラッシュライトなど様々なアイテムがありますので自身が行く釣り場環境に合わせたものを準備しましょう。
また、各装備は取扱い説明書に従い着用しましょう。特にウェーダーは空気が入った状態であるとひっくりかえってしまい頭部が水中に没するリスクも考えられます。

釣行前には必ず気象・海象を確認しましょう。また、釣りをしているうちに潮が満ちることで帰還不能になることもあるため、特に潮汐については入念に確認し、初めて行く場所では最干潮時に帰るように計画を立てましょう。
また、河口付近では増水により帰還不能に陥った事故もあります。

初めて訪れる場所では、いきなり釣りを行うのではなく、最干潮時に下見を行い事前に地形や底質、流れなどを把握することがおすすめです。場所によっては立ち入り禁止となっている場所もあるため注意しましょう。

入水時の注意点
- 足元に注意
- 帰りのルートを意識する
水の中を歩いているとスリット(溝)やヘドロ、牡蠣瀬、サンゴ等の障害物に足を取られたり、急激に深くなることがあります。またエイなどの毒や棘を持つ魚によって負傷する事案もあるので慎重に歩きましょう。
また、海底は常に変化します。慣れた釣り場でも気を抜かないようにしましょう。

障害物を避けながら釣り場まで歩きますが、帰りのルートを意識しながら移動しましょう。
帰り道を見失って帰還不能に陥った事故もあります。
釣り中の注意点
- 帰りのタイミングを逃さない
- 航走波に注意
釣りに夢中になり、帰りのタイミングを逃さないようにしましょう。
釣りをしている場所の水位が低くても入水時に超えてきたスリット(溝)にはすでに潮が満ちているかもしれません。特に慣れない場所では最干潮時など、自身にとって最も安全に帰れるタイミングで帰りましょう。
また、気象や海象が悪化しそうな場合は早めに切り上げ、安全第一で行動しましょう。
場所によっては船が通航した際の波(航走波) が発生する可能性があります。安全に釣りができる場所で楽しみましょう。
帰るとき
- 入水時のルートを参考に安全な場所を通って帰りましょう。