モーターボート MOTORBOAT
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メンテナンスについて
モーターボートの海難は、機関故障によるものが最も多く発生しています。機関故障で航行不能に陥ると風浪や潮流に流され磯場へ乗揚げるなど、人命に関わる大きな事故に繋がるおそれがあります。機関故障に陥らないように、発航前検査を確実に実施するとともに、整備事業者等による定期的な点検整備を行うようにしましょう。
推進形式
画像提供:(一財)日本船舶職員養成協会
発航前検査の実施
海上では陸上からの支援を受けることが容易ではありません。検査のミスが思いもよらぬ事故につながることもあるので、発航前の検査をおろそかにしてはいけません。検査にあたっては、その最終責任者は船長となる皆さん自身であることを十分に自覚し、必要最小限の事項は確実に検査しなければいけません。
(1)船体の検査
船体の検査では、船体の内外部に破損個所や水漏れがないか、異常なトリム(船首喫水と船尾喫水の差)やヒール(船体の左右の傾き)がないかを検査し、事故を未然に防止しましょう。
船外機・船内外機共通
(2)機関の検査
モーターボートの事故原因で、大半を占めるのが機関故障です。
陸上で使用される自動車エンジンに比べ、厳しい状況で使用する船の機関の事故を防止するためには、発航前の検査が不可欠です。
船外機
船内外機
(3)機関の始動・暖機運転、冷機運転、停止後の確認事項
異常があった場合にすぐに異変に気付けるよう、普段から正常なエンジンの音や振動、排気色を確認しておきましょう。また、高速運転を続けた直後、急にエンジンを停止させると、急激な温度上昇によりエンジンの寿命が短くなってしまう場合がありますので、しっかり冷気運転も行いましょう。
船外機
船内外機
(4)法定備品の検査
船舶は、その種類、大きさ、航行区域によって、船舶安全法で定められた備品を備え付けておかなければなりません。本サイトで紹介している法定備品については、沿海区域を航行とする一般船のうち、二時間限定沿海小型船舶の法定備品について紹介しています。自船が活動する区域によって備えなければならない装備品は変わりますので、必ず船舶検査証書で航行区域を確認しましょう。
船外機・船内外機共通
主なメンテナンス実施箇所
船外機 | 船内外機 | 船内機 | |
---|---|---|---|
燃料フィルタ | 〇 | ||
エンジンオイル | 〇 | ||
エンジンオイルフィルタ | 〇 | ||
ギアオイル | 〇 | ||
スパークプラグ | 〇 | × | |
バッテリー | 〇 | ||
タイミングベルト | 〇 | ||
パワートリム&チルト部 | 〇 | × | |
プロペラシャフト | 〇 | ||
海水ポンプインペラ | 〇 | ||
冷却水通路 | 〇 | ||
アノード/防食亜鉛 | 〇 | ||
エアフィルタ | × | 〇 |